環境が認知症を進行させる

母の認知症の始まりから日常を書き残していきます。

朝から実姉の家へ行く

今日は母が我が家にやってきた。 

 

一人でご飯食べたくないの。と私が休みだから来たようだ。

 

「今日さ、朝は姉の家でご馳走になっちゃった。」

 

ん?朝ごはん???

 

違う日の夜と間違えてるのか???

 

「朝の5時からさ〜」

 

嘘でしょ!朝の5時って、かなり迷惑な話だよな。まだ暗いだろうし。いなくなったら、家の者も心配するでしょ?

 

んー、なんというべきか。

 

そんな時間から行ったら困るんじゃない?と言ってみた。

 

「 いいんだよ。姉なんだから。」

 

いや?そうか?私ならいやだぞ?

 

なんだか、自分中心で人のことを考えられなくなってきているようだ…。

 

 

誰かがいないと辛い

今日は実家へ子供を連れて行った。

 

一緒に桜を見に行ったら、とても生き生きとして以前の明るい母を思い出した。

 

家の用事があるので帰ったら、1時間くらいで電話の着信あり。

 

気がつかないで庭の手入れをしていたら母が立っている。

 

誰もいないから…と泣いている。

 

実姉の家に行ったが誰もいなかったので、我が家に来たらしい。

 

庭の手入れしていていいよ。と言いながら、ずっと私の作業をボーッとして見ていた。

 

実姉の家に行ってみるから帰るね。と数十分して帰って行った。

 

認知症は徘徊することが多いが、寂しくて誰かを求めていたり、昔の役割をしなくてはならないと考えていることが多い。

 

そんな母を見てるのが辛い。

 

少しでも一緒に出かけていて、楽しそうな母を見ていると胸が締め付けられる思いだ。

お弁当

昨日は母から心配ごとがあるから来て!と言われて、実家に行ってきました。

 

「その前にお昼ご飯食べた?と聞かれました。」.

 

「食べてないからほか弁買ってきてくれる?私、のり弁がいいな。」

 

のり弁を持って実家へ。

 

「ありがとう。これのり弁のお金。」

 

テーブルの上には、一生懸命数えたであろう一円玉30枚。

 

…。どういうべきか…。

 

一円玉、お財布にこんなに入れたくないからいらないよ。と言った私。

 

そう言っても気を使う母は、受け取ってくれと何度もいい続ける。

 

これ、1円30枚だよ?

 

「ん?」

 

ピンときてない。

 

「お弁当300円でしょ?だからこれ。」

 

…。一円玉30枚で30円だよ〜www

いつもなら笑い話で済むのだが。

 

今日は気分が落ちてるのかな。

 

「あー、こんなこともわからなくなって。外で恥かいたら、家の人に迷惑かけるしな。何でこんなになっちゃったのかな。」

 

マイナスオーラ全開…

 

一円玉はコンビニで寄付でもしてきたら?いいことあるかもよ。

と言っておいた。

 

さぁ、どうしたかな。

 

認知症進行のきっかけ

孫と姉夫婦と同居していた母。

 

数年前に姉夫婦は離婚しましたが、子供達もいるので夫婦同居はしていました。

 

仕事や学校で孫たちがいない時、話し相手になっていたのが姉の夫でした。

(なぜ昼間にいるのかっていうのは察してください…。)

 

諸事情でその姉の夫が田舎に帰ることになりました。

 

そして孫たちが学校、就職で家をあけることが多く食事の支度などもする必要がなくなりました。

 

この頃からあれ?と思う言動がありましたが、年齢のための物忘れ程度だろうと思っていました。

 

そのうち、元々心配性の母でしたが、心配になると明らかに表情が変わりソワソワ落ち着かなくなってきました。

 

そして姉が再婚。様子がさらにおかしくなりました。

 

被害的な言動や悲観的な言動ばかり。

 

そして、聞き手の反応を一切気にせず話し続けるようにもなりました。

 

 

人のことに左右されない人であれば違うかもしれませんが、人のお世話をすることが生きがいだった母はこの環境についていけなかったんです。

 

若い頃からの生き方によって、何がきっかけとなるか違うとは思います。

 

人に依存する生き方の方は、周囲の人の変化で認知症の進行のきっかけとなるかもしれません。

 

仕事に依存する生き方の方は、仕事がなくなったりすると認知症のきっかけになるとよく言いますよね。

 

次からはそんな母の日常を書いて残していきたいと思います。

 

 

1人が怖い

 

「ひとりが怖いんだよ」

実家に行くとそんなことを言うようになった。

 

確かに実家に行くと、すごいホッとした顔と同時にすごい嬉しそう。

 

出来るだけ行くようにしていました。

 

 

最近休みの日、寝ているとインターホン。

 

「車があったからさ。お弁当買ってきたよ」

 

お金を預けてるから、数百円しかないはずなのに。

 

そこは人に何かしてあげるのが好きな母、ありがたくお弁当をいただくことで嬉しいかなと。

 

もちろん私も空腹だったので嬉しい😆

 

家に引きこもってたから、散歩勧めてきたので、外に出るようになってよかった。 

 

なんて安心している間に、電話が何回もかかってくるようになった。

 

仕事中、スマホを持たなかったので、夕方まで連絡には気がつかないのだけれど。

 

よくよく聞くと、姉や孫のところには毎日何度も着信があるようだ。

 

それを怒られて、私のところにかけていたらしい。

 

昔から心配性ではあったけど、最近は特にひどく、さっきも電話がかかってきました。

 

「パソコンが勝手に動く」「プリンターのライトがいつも赤なのに今日はオレンジ」「この手紙何かな?」

わからないから来てよって。

 

目に見えるもの全てが心配のタネになっている様子…。

 

触らなくていいよ。省電力のためになってることだから。といっても納得しない。

 

手紙の内容説明して、心配するような内容じゃないと言っても納得しない。

 

多分一人で寂しくて、誰かにいて欲しいのだね。

 

環境の変化がきっかけなんだろうな。

 

次回はきっかけとなった環境の変化についてお話しします。

 

 

 

 

 

認知症の母

認知症のご家族がいる場合、非常に介護に労力を要すると思います。

 

認知症のご家族を持ち悩んでおられませんか?

 

我が家にも認知症の母がおります。

 

姉と同居しており、姉に意見を言えずいつも愚痴を言っていました。

 

私は近所に住んでいるものの、仕事もあり1ヶ月に1回くらいの訪問でした。

 

数ヶ月前から、「近所の家に勝手に入ってしまいそれから無視されている」とか、「掃除で外に出たら、近所の人が、私をからかうようにみんなで笑った」と言う言動がありました。

 

元々心配性で人の目が気になる母。

 

そんなの気のせいじゃないの?と、聞き流していました。

 

そのうち、「姉にお金を全部取られた」と言うことが多くなりました。

 

半信半疑ではありましたが、現実に姉がお金を預かっていました。

 

同居していない私にはわからないことがあったんですね。

 

姉に聞くと、毎日コンビニに行って同じお菓子を大量に買ってきたり、フライドポテトを5人分くらい買ってきたりすると。

 

預かっていた理由に納得。

 

確かに必要な対応だったと思います。

 

優しく自分のことより人の世話を生きがいにしてきた母の、認知症による人格変化を次回から少しずつお話しします。